公共の漏水調査

 水道管はほとんどが地中に埋設されており、地表からの路面過重、地震や地盤変動等の影響、土壌等による腐食の影響を受けております。また管体の経年劣化もあり、常に漏水が発生する危険な状況にあります。水道管からの漏水は多額の経費をかけて生産した水の浪費であることはもとより、出水不良、汚染、道路陥没などの2次災害の原因となり、漏水防止は水道管路管理上、必要不可欠な課題です。

 弊社は水道管路管理のプロフェッショナルとして公共的な道路漏水調査や民間工場、一般家庭の敷地内における調査まで、常に最適な調査工法を提案しながら漏水調査を実施しております。

  • 漏水調査時
    漏水調査時
  • 修理状況(VP管亀裂による漏水)
    修理状況(VP管亀裂による漏水)

音聴工法

給水装置や路面を音聴棒、漏水探知器にて直接聴音し漏水による異常音の有無を確認します。

  1. 現場下見調査
    • 配管図等と調査地区を照合し、現地の状況を確認する作業です。
  2. 弁栓音聴調査・戸別音聴調査
    • 弁栓音聴調査は音聴棒により配水施設の仕切弁、消火栓、空気弁等を聴音し、異常音の有無を確認します。
    • 戸別音聴調査は音聴棒により給水装置のメータ、止水栓等を聴音し、異常音の有無を確認します。
  3. 路面音聴調査
    • 路面音聴調査は漏水探知器で配水管路上を歩行聴音し、路面に伝搬してきた漏水音を発見します。
  4. 漏水確認調査
    • 音聴調査により探知した異常音の箇所を再度調査し漏水の有無を確認します。漏水と判断された場合はハンマードリル等により中心点の割り出しを行います。
  5. 報告書作成
    • 調査結果の整理・分析を行い報告書を作成します。
  • 戸別音聴調査
    戸別音聴調査
  • 漏水確認調査
    漏水確認調査

相関調査工法

 管路を伝搬してくる漏水音を、漏水箇所を挟むように仕切弁、消火栓等にセンサーを設置し、漏水箇所から各センサーまで伝搬してくる漏水音の時間差を計測することで漏水地点を算出します。

 管路の管種、口径、延長のデータを入力し漏水位置を求めます。入力データが探知精度に大きく影響するため、出来るだけ正確なデータを入力します。

  • センサーA(レッド)
    センサーA(レッド)
  • センサーB(ブルー)
    センサーB(ブルー)
  • 相関器

トレーサー工法

 人体に害のないトレーサーガス等を水道管内に注入し、漏水孔から噴出するガスを検知する事で漏水箇所を特定します。

 専用の治具を使用し、消火栓、空気弁、量水器、給水栓などから管内にガスを注入し、地上もしくは穿孔した箇所で吸引し、分析器で分析し、探知します。

 漏水音を検知する音聴工法とは違い、騒音の中でも調査が可能であるため稼働中の工場でも調査が可能です。

  • トレーサーガス検知器
    トレーサーガス検知器
  • トレーサーガス
    トレーサーガス
  • トレーサーガス注入状況
    トレーサーガス注入状況
  • 調査状況
    調査状況
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